5月23日(金)の夜、まちの縁側育くみ隊の「キキセミナー」と呼ぶ理事会が行なわれた。中味は「危機」的状況が色濃く映し出されるいささか荒れ模様であった。
この間MOMOは、名古屋都市センターの「まち夢工事」助成によって、ステキなバリアーフリー空間に変身した。5月18日(日)に佐地多美さんをお招きして、妙なる美声の中でオープニング・パーティが開かれた。
それに先立つ8日(木)の夜は、「錦二丁目まちの会所」びらきが行われた。まちづくり連絡協議会の長老をはじめ、地元の方々へのお披露目が中心であった。
会議が進行する中、それぞれがバラバラにやっていることへの批判が噴出した。一方、双方が新しい自立的組織として、繁忙きわめる中ヒッシノパッチで状況をくぐりぬける離れ技をしていることを相互に賞賛する意見も提起された。
思うに、育くみ隊は基本的に成長発展途上にある。今をいいあてるキーワードは3つある。
第1に、「自立と共生」である。MOMOとまちの会所は、居住地と都心商業地のエンガワとしてそれぞれが際立った個性をもって自立していく姿が今クッキリとみられる。まちの縁側育くみ隊は、2つのツバサをひろげて飛びたたんとしているのではないか?それぞれのウィングの自立を促し、それらがゆるやかに共生する方向に赴かんとしている。
第2は、「理事会の存在意義」である。そのことは、共生という異質なものの間の対立・緊張をはらんだ豊かな関係づくりの場を育むことにある。MOMOもまちの会所も、5年間の育くみ隊の活動成果と方法への社会的信用の証しとして「新生」したとするならば、新しい年度の理事はそのことにこたえる創造的運営にあたる責任があるのではないか。
第3に、「事務局エンジン」である。両翼が作動するに必要な胴体・事務局として、古池君の適切なマネジメント力の発揮は、余人をもってかえがたいセンスとスキルに溢れたスバラシイものである。彼を中心とするNPOマネジメント・エンジンの持続的強化に私たちはたえず心を配りたい。
ということで、2枚のツバサをもってお互いにキモチよく羽ばたける状況を支援し合う方向感をわかちあえた(?)ように思う。
ところで、6月8日(日)10時30分から総会を開く。真面目な論議とともに、羽ばたき感を楽しめる場にしようとの意見の中、坪井さんから「みんなでアサリのパスタづくりをしよう」の提案があった。そのココロは、「MOMOとまちの会所が(貝が開くように)羽ばたく」にある由。メタファーにより対立を解きほぐし、「危機」が「嬉々」に変わる瞬間が立ちあらわれる意義あるひとときであった。