7月22日(土)、23日(日)、東京で「川の日ワークショップ」が行なわれた。9回目を迎えた今年も52の応募があり、1日目は第1次選考、2日目は第2次選考と最終選考が全て公開の場で行われた。
グランプリは2点。ひとつは、「おかえりなさいと歓待の心のこもったハグロトンボ物語で賞」の引地川(神奈川県)。かつて森清和さんが「どんなにきたない川も市民がその中に入ることからよくなっていく」の意の言葉を発された。それに触発された市民グループが20年近くかかってようやくハグロトンボが再びまいまいする清流をとり戻したのだ。
いまひとつは「下水の再生水活用から市民工事まで楽しく粘り強くやれるで賞」の寝屋川(大阪府)。小学校4年の男の子がかつて大人にまじってこのワークショップに参加していたが、今年彼は中学3年生としてここに勇姿をみせた。川をとり戻す過程を楽しみながら子どもも環境も成長変化していった。「市民工事」という言い方はかつての「普請」の現代的表現として注目される。
ところで毎年、ぼくはこの公開審査型ワークショップの総合コーディネーターをつとめている。最後の講評で、その年の発表と討論の中に見え隠れしているキーワードを、漢字4文字熟語に表現し漢詩風にまとめる。自分ではややマンネリにおちいりつつあるので今年はやめようと思ったが、参加者からの期待と要請があって、今年も下手なもの(?)をつくってしまった。
1行目は「有機勇気」
川に生命めぐる有機的関係を回復しよう。そのことに困難があっても一歩ふみ出す勇気をもとう。「ユーキ、ユーキ」いうてお前は「なにユーキやねん?」といわれるかもわかりませんが(会場から爆笑!)・・・の調子でその日のまとめをしていった。
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何と、そのことへのレスポンスが参加者からあった。とってもうれしい内容で、ぼくの表現をさらに超えるユニークなメッセージが添えられているので、ここに掲載させて下さい。
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筑後川の昭和搦排水樋管改築事業所の山西 喜寛です。
先日のワークショップは御世話になりました。
敗者復活で何とか入賞に入ることができ、うれしく思っています。
また、様々な人との出会いにより刺激を受け、自分自身の世界観が変わった気がします。
特に、最終講評における先生の言葉、
有機勇気
生命喜輪
多縁協働
蘇生川人
この言葉には、大変感銘を受けました。ありがとうございます。
毎日一回は眺めながら、意識を活性化させるように励んでいます。
そして感性を刺激された言葉が浮かんできましたので、紹介します。
「きれいな川とは、クリーンではない。クリーンは無機質で生命のかけらさえもない。
クリーンな川は見ていて寂しい。クリーンできれいだけれど一人ぼっちである。
本当のきれいとは、生命が喜び、循環している川である。
川に溢れる命の輝き、輝いて見えるからこそ、本当のきれいという言葉が出てくる。
きれいな川には楽しさがあり、見ていて飽きない。
飽きないからこそ人がたたずみ、人が戯れる。
きれいな川は目を閉じると、川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の鳴き声、幼子の楽しむ声まで聞こえてくる。
まるで川のオーケストラのようだ。
いつしか人々は川のオーケストラを聴きに足を運ぶ。
今日はどんな音を聴かせてくれるのだろう。
そこに生命の営みがある限り、川は私たちに喜びの音を聴かせてくれる。」
今後、今回の参加だけでなく毎年参加したいと思っております。
それでは、失礼します。
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