3月8日(日)、長野市で『まりの縁側だよ全員集合』が開かれた。その取りくみの呼びかけには、「目指せ!地域にまちの縁側5,000ヵ所」とあった。「な、なんと5,000ヵ所やて!」とビックリ。
その根拠は?
37万都市長野市には、住民自治の原単位の「区」が約450存在する。歩いていけるエリアにそれぞれ個性のある3ヵ所を目指し、各「区」に10~15ヵ所で合計5000ヵ所のまちの縁側を育もうとするものである。
この企みは、長野市社会福祉協議会の下にある長野市ボランティアセンター運営委員会・まちの縁側推進プロジェクトチームによるものである。
この日も58団体が集まり、まちの縁側5000ヵ所を目指す熱い議論が行われた。これまでにもプロジェクト会議を2008年度に5回、2009年度に12回、縁側づくり実践講座を2008年度に3講座(地区)8回、2009年度に5講座(地区)10回、節目の集いを毎年1回やってきている。
こうした知恵の出しあいの場と実践の場を重ねながら、彼らは「まちの縁側」の定義や要素や事例を適切に整理しつつある。「和気あいあいのまち再興―まちの縁側づくりの提案へ」の一部を引用してみよう。
先ず「まちの縁側」とは、単なる場所ではなく、人がつどい、心をかよわせ、つながりあう場所です。そこではさまざまな営みが行われており、
①楽しい場、ほっとできる場、喜びを分かち合う場です
②老若男女がつどう場、かかわりあう場、出会う場です
③相互にかかわる中からお互いに気づきあう場です
④多様な価値観を相互に受け止め、認めあえる相互理解の場です
⑤地域の中で起きているさまざまな問題解決の場です
さらに、さまざまなまちの縁側がつながり合う豊かな「縁が輪」(ネットワーク)に発展する可能性を持っています。
この提案が優れているのは、いくつかのまちの縁側と思われる個所を調査して、まちの縁側の特徴的な事例を整理していることである。
事例調査の中から見えてきたまちの縁側の類型として
①自宅がまちの縁側に
②地域公民館がまちの縁側に
③商店がまちの縁側に
④鎮守の森がまちの縁側に
⑤福祉施設がまちの縁側に
⑥ボランティアセンターがまちの縁側い
をあげ、さらに事例の中からわかったこととして次の4点をあげている。
①まちの縁側は身近にある
②担っている人が縁側の役割をしていることに気づかずにいる
③地域には縁側になる資源が豊富にある
④縁側になり得る公共の場がたくさんある
さらに、5000のまちの縁側づくり事業提案として、次のようなことがあげられている。
(1)まちの縁側の普及活動事業
①縁側事例集、ノウハウ集づくり
②縁側マップづくり
③まちの縁側太鼓判(推奨事業)、看板設置
④まちの縁側づくり実践講座開催
⑤住民ディレクターによる縁側発信
(2)まちの縁側づくりへの支援事業
①まちの縁側立ち上げ支援
②まちの縁側看板づくりへの支援
③まちの縁側人のつどいなど交流学習支援
(3)まちの「縁が輪」づくり事業
①各まちの縁側でキャッチしたニーズや課題を受け止める人材の配置
②まちの縁側同士をつなげるシステムの構築事業
何と魅力あふれるユニークな事業提案ではないか。
今、長野のまちの縁側が面白い。
(※この文章はまちの縁側育くみ隊の発行するENGAWA NEWSの再掲です)